dimbula／音街ウナ
一年前から推しに推してるボカロPの一人案山子さんの新曲がこれまたやばい曲だったのでここに吐き出します。
これは勢いに任せて感想書いていい曲じゃないなと思って一晩置いたら逆にこじらせちゃった感満載なんだけどどうにか伝わってくれ。
一回聴いてキャッチーなメロディが凄まじく耳に心地いい、聴いていてとても心が落ち着く曲だなぁと溜息がでました。
テンポが心臓の鼓動みたいで落ち着く。
ひたすら飲める常温の水と同じくらいずっと聴いていられる。
でもねぇこの曲キャッチーなだけじゃなくてスルメな一面もあると思うんですよ。
一聴、ポップなピコピコ音がたくさん入ってて陽気さを感じさせる楽しい曲なんだけど、ふと追憶に気を取られてまだ未練がある自分に嫌気が差して声も出さず涙するような静けさもある不思議な雰囲気があるなと。
水の入ったグラスより温くて人肌よりも冷めてる強いて言うなら涙の温度が漂ってます。人の心の隙間にすっと入ってくる温度。
そう馴染みやすさを持っていながら調声というアクがちゃんとあって飲み干したら通り過ぎてなくなるんじゃなくてしっかり深い印象を残してくる。
案山子さんの調声かなり中毒性ありますよね……。花ちゃんみがある。
今回は絞り出すような声が悲しみを際立たせていてかなりエモいです。
「貴方の言葉は面白い程に～」で低音ボイスが入るところたまらないですね。ドキドキした。
そして歌詞。
最初ニコボで聴いてて「愛してほしい」かな？って思ってたら「廃して欲しい」だったり「消えてしまう前に」かな？って思ってたら「冷えてしまう前に」だったりでズラしてくるのズルい。
二番でちゃんと「愛して」も「消えて」も回収してくるの本当にズルい。
一番刺さったのは「まだ捨てれられ無いままで傷んだ 戸棚のスパイス」ってフレーズ。
経ってしまった過ぎてしまった時がどんな時だったのかが一瞬で分かるから凄い。
ていうか案山子さん動画もやってるのビビります。
普通に演出巧いから唸るしかない。
ただ一つだけ惜しいのが歌詞のフォントが細くてたまに字が潰れてるとこ。
もっと見やすいフォントだと目に優しくて助かります。
とにかく良い曲です。
聴こ。
